2017年のマツダの7人乗りSUVとミニバンを比較するブログ

2017年のマツダの7人乗りのSUVとミニバンを比較しました。CX-6、プレマシー、ビアンテ、MPVのどれがオススメ?ディーゼルとハイブリッドどっちがお得?スライドドアとSUVはどちらが便利?新型モデルと中古の車種別の価格比較情報。

CX-8の乗り心地はどう?マツダのフラッグシップになり得るか!?

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CX-8は価格帯的にはアルファードに引っかかってくるようなレベルのクルマです。マツダSUVのフラッグシップとして位置づけられるようなので、質感にはこだわってくることと思います。

質感に重要なポイントとなるのが、乗り心地。

アルファードやエルグランドはその室内空間の広さから大掛かりなシートと、広大な足元スペースを使っていますが、CX-8はどのようなアプローチで質感を表現するでしょうか。

(2017/08/29 追記)

お披露目会にて実車を見てきました。CX-9とプラットフォーム共通化で、さらに上質な乗り心地が期待できそうです。レポートはこちら

CX-8のシートの造り

2列目シート

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シートの造りは乗り心地の重要なポイント。シートの厚みや柔らかさだけでなく、座面の広さや背もたれの大きさも影響していきます。

CX-8の2列目は膝前にもゆとりを確保し、身長178cmの私が座っても全く問題ない頭上スペースを確保しています。箱型ミニバンを除外すれば、十分に優秀な広さを持っています。

座面の広さもしっかり取られていて、ゆったりとした座り心地でした。背もたれの高さも私身長でも首くらいまで確保されていて、クッションの厚みも十分。体重60kgと男性にしては軽めな私ですが、特に固いと感じませんでしたので、女性でもちゃんとホールドしてくれると思います。

ミニバンはシートアレンジなどを優先すると、背もたれの高さや座面の長さを抑えることもあります。CX-8は座り心地を優先しているようで、荷室をフラットにすること以上にシートの座り心地を優先した印象を受けました。

シートのフレーム自体はレザーとファブリック共通。シート沈み込み量などは表面の素材に合わせて「同じ考え方で設計している」と開発担当の方から説明を受けました。肌ざわりには違いはあれど、座り心地自体は同等と思ってよいかと思います。

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リクライニング機構には、キャプテンシートモデルとベンチシートモデルで差があります。キャプテンシートの方がリクライニング量が確保されています。私は7人乗りが必要なので残念なところですね。

シートの仕様がやや複雑なので以下の表にまとめておきます。

グレード シート 乗車人数 ウォークスルー ひじ掛け
XD PRO L レザーシート 6 × 大型
XD PRO 布シート 6 簡易
XD PRO 布シート 7 × 格納型
USB/小物入れ
XD 布シート 6 簡易
XD 布シート 7 × 格納型

3列目シート

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格納したときの荷室スペースのこともあるので、3列目よりは薄いシートとなっています。リクライニング機構はありません。

シートクッションはやわらかめで沈み込み、背もたれは座面に比べるとやわらかめでしょうか。座り心地自体は固くはありませんし、座面の高さも偏り上までありますから、エマージェンシーシートと違って普通に座ることができます。

レザーと布シートを乗り比べてみましたが、シートの座り心地は3列目も差はありませんでした。2列目と異なり機能性にも差はありません。タイヤハウス上を肘置きとボトルホルダーとして使うことができます。

ウォークスルーモデルは空いたスペースに脚を投げ出せるので、広々感につながりますね。ウォークスルー自体はミニバンと違って腰を屈める必要があります。

CX-8の乗り心地

CX-8のベースはCX-5ですから、サスペンションの造りやチューニングの方向性はCX-5の乗り心地の評価と傾向は似てくると思います。

まず、CX-5の乗り心地は自動車評論家 国沢さんは国内では極上レベルで、ドイツ車と比べると普通という評価をしていました。ドイツ車は使われているショックアブソーバーなどの部品も効果だったり、耐久性を下げてでも乗り心地を優先するような文化があります。ドイツではメンテナンスは当たり前だっていいますからね。

メーカーによっては、海外仕様は別のショックを使ったりしているようですが、マツダは比較的小さなメーカーということもあり、海外と同じ仕様なんだそうです。

ヨーロッパでもドイツ車と並べて売れないといけませんから、評価が高くなるのもうなずけますね。

CX-5は試乗しましたが、概ねフラットな乗り心地でした。スポーティーな外観からは固めな味付けを予想していましたが、どっしりと滑らかな印象の方が強かったです。

かといって、ハンドルを切ってもロールで振られる感じは少なかったのが面白かったところ。ディーラーの方はGVC(ジーベクタリングコントロールの威力ですと説明してくれましたが、足回りのセッティングの寄与の方が大きいんじゃないかと懐疑的です(笑)確かにアクセルコントロールでカーブの乗り心地って変わってきますから、影響はあるんでしょうけどね。

ぜひ、GVCオン/オフして比較してみたいところです。CX-8にも当然GVCは付いてきますし。

まとめ

CX-8はベースのCX-5の乗り心地の質感に対するこだわりが非常に強いことから、かなり期待できますよね。3列目のシートはさすがに贅沢はいえないかと思いますが、2列目まではCX-5水準を狙ってくることと思います。

CX-8はマツダのフラッグシップ感が求められてくる難しい位置づけ。質感の高い3列シートSUVというのはこれまでなかったポジションですから、マツダの答えがどうなのか楽しみにしたいと思います。

では!